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毒親育ち姉妹が住民票閲覧制限に挑戦してみた

2021年9月14日

毒親育ち姉妹が住民票閲覧制限に挑戦してみた

早速ですが、今日は”住民票閲覧制限に挑戦してみた”という記録を書いておこうと思います。

これは本来DV夫から逃げたい妻などがメインで使う制度のようですが、
毒親から逃げたい(縁を切りたい)場合にも度々使われているようです。

 

住民票閲覧制限(住民票ロック)をするとどうなるか?

住民票閲覧制限をするとどうなるかというと、

 

対象者(この記事では親)が住所を知らない場合、
「住民票を取る」という方法で現住所を知るのが不可能になります。

 

親族でも役所を使っての方法では住所を調べることができなくなります。

もちろん親がその方法に気づかなければ無駄な努力かもしれませんが、
ネットがある時代ですし、いつ知られるかはわかりません。

私達の状況においては、この対策をすることによって、”ある日突然家に押しかけられる恐怖”はかなり抑えることができました。
(もちろん親が執着する親か、それがどの程度かなどにもよるので、すべての場合において…とは言い切れないのですが;)

 

さらに親が職場を知らなければ
本格的な縁切り状態に近づくことができます。

法的に縁切りするのは制度上無理とはいえ、生活に干渉されなければそれは縁切りに近い状態と言っていいのではないでしょうか。
(そして、現実的に目指せるゴールはそこまでですよね)

 

それには、親が現在のこちらの情報を知らなければ知らないほど有利!

 

つまり住民票閲覧制限までかけておけば、親が居場所を調べる方法って
たとえばお金がかなりかかる方法ぐらいしか残らなくなるわけです・・・

親が金持ちで超粘着質だったらそういう手段も使われるかもしれませんが、
もはやそうなったら公的機関、第三者機関を使ったりして徹底的に戦うしかない気がします。

 

ただ、私達は(一応)親からも帰ってくるなというセリフを引き出していること、
そこまで粘着する力はないだろうという判断の元、

一旦、私達姉妹は、今回はとりあえずここまでの対応としました。

一応、っていうのは、やはり毒親あるあるなのか
言うことが二転三転するんですよね・・・
ただ、帰ってくるなとは言っていましたし、それを根拠に帰らないことにします。

戸籍の閲覧制限は今回は見送りました

ネット上では戸籍の閲覧制限までかける方も割といらっしゃるように思いますが
私達はこの住民票閲覧制限だけでだいぶ(精神的に)疲れてしまったのと
物理的に居場所が知られなければ、とりあえず安全だろうということで。

今回はここまでにしてあります。

 

戸籍の閲覧制限までの措置が、本当に必要になるときって、結婚(入籍)するときかもしれないですね。

たとえばもし事実婚だったらずっと必要ないかもしれません。実用上としては。
(気持ちの問題でやりたくなったらまた別ですけどね)

 

現状は引っ越しするたびに転出転入で本籍の世帯主である親の名前を書く羽目になっているので、
それが嫌だったら変えてもいいわけですが、そのときだけですし。

結婚するとなったら
戸籍の閲覧制限まですれば、結婚で名字が変わったとしてもおそらく隠せそうなので
そのときに考えればいいかなって感じですが・・・

霧月
霧月
というか、毒親、えぐいので!本当に!大事な大事なパートナーまで巻き込みたくない;

 

閲覧制限の手続きに必要なものなど

私達が今回の手続きにあたり、準備したものなどをまとめてみます。

 

用意したもの

<必須>

事前に訴える内容をまとめておく。

例)
・できるだけひどいエピソード
・物的証拠が出せるエピソード
・何か事件があった直後なら、その勢いで訴えられるようなエピソード

<できれば>

・上記に付随した物的証拠。
・医者の診断書や指示などあればその証拠になるもの。(※私達は今回は用意しませんでした)

<あるとさらに良し>

毒親と”縁を切る”という覚悟。

話をする職員の性格や経験値などによりますが、
ここに迷いがあると言いくるめられる可能性もありますし
迷いがないことで先方(警察官や役場職員)に対してより強い説得ができます。
※実際のエピソードは後述

手続きをするにあたって行った場所

<必須> 絶対に行く必要がある場所 ※順不同

・新居の管轄の役場
・新居の管轄の警察署

<その他行った場所> 今回の件で参考になった場所

・地域のDV相談窓口
・弁護士

閲覧制限をかけるまでの流れ(体験談)

(ほぼ)そのまま書いてみます。

ちなみに、閲覧制限をかけるまでに絶対に必須なのは★のところだけです。

 

※以下、市名はすべて仮です

 

家庭状況と、閲覧制限をかけることを決めるまで

一言でいうと、父からのモラハラ、暴力、圧力がひどい家庭であり
それを母と私達姉妹で耐えているという構図の家でした。

いつからそうなったのかは、判然としません。

(詳細は長くなるので、機会があれば別記事で。)

 

すでに、私は実家と距離をおいていましたが
妹は実家とそれなりに付き合いをしていました。

…が、

偶然、私が引っ越し(A市→B市)をした時期に
妹(B市在住)が実家と揉め事を起こしたようで。

 

その揉め事が文章で全て残っていたことと、
結構、妹の身が物理的に危険であったということ、
もう妹も実家と関わりたくないという覚悟ができていたため、

二人で一緒に縁を切る流れになりました。

(妹もこの件をきっかけに新しい場所に引っ越すことに決めました)

 

私はA市の旧住所は知られていましたが、急に押しかけられることもあり
その可能性が常にあるということで不安を感じていたため、

わたしもいつか住民票閲覧制限をかけて
実家と切る必要はあるのかなとは思っていたので、
ある意味タイミング的にはちょうどよかったのです。

 

とりあえず誰か外部に話を聞いてもらおう!

妹の身を守るため、
「とりあえずどこかに話を聞きに行こう!」の先が、弁護士でした。

 

というわけで、弁護士の面談の予約をしました。

弁護士

今回の直接的きっかけになった、妹の揉め事の一部に、
妹的に損害賠償など不安になるところがあったらしく
ここを聞きたかった様子。

そしてこの時点では父から母を救いたがっていた妹。

 

結果としては、

親からの言いがかりで法的手段に持ってこられることは
現実的にないだろうということ、
もしどうしようもなく付きまとわれるようだったら裁判所に相談できるということ
などを聞くことが出来ました。

また、母親に関してはDV相談の窓口に子供の立場で行ってもいいと聞いたので、行くだけ行ってみることに。

 

ついでに私が前々から調べていた住民票閲覧制限の話も聞いてみたところ、
警察に行かないといけないかもしれないけど、とりあえず役場に相談に行けばよいのではとのこと。

 

やりとりを印刷していったものをそのまま持っていったことで、
「第三者から見てもおかしい」ということを知れたのは、私達にとって希望になりました。

DV相談窓口

地域の管轄のDV相談窓口に予約しました。

ここでの主訴は、母に対してなにかできることはないか・・・

 

結論としては、母本人が動かないと(逃げようと思わないと)
子供たちの立場ではできることはないようです。

私達が逃げること、自分の人生を守ることが大事だと言われました。

 

★私の新居役場(B市)

特に予約等はせず、私の新居の役場に転入届を出しに行きました。

 

旧居の役場(A市)には特に何も相談はしませんでした。

B市に私の転入届を出すと同時に相談。
やったぁいける!と思ったところ、最後に警察に相談が必要と聞かされ・・・
(この上げて下げられる感じ・・・)

市役所を通じて警察に予約。
他に相談したところがあるか、と聞かれたので、上記のDV相談窓口を挙げておきました。

 

★妹の新居警察署(C市)

妹はこの間にB市→C市への引っ越しのため、物件選びまで済ませていましたが実際に引っ越せるのは一ヶ月後です。

 

その間、妹の現住所に親が押しかけてきて、恐怖のまま私のところに逃げてくる、という日がありました。

妹は恐怖により過呼吸になっていました。

私も何度も同じ目にあったことがあるので、気持ちは痛いほどわかりますが、もう仕方がありません。
とりあえず、動こう、誰かに助けを求められたら少しは安心するかもと思い
妹の家とは反対の、妹の新居の管轄になるC市警察へ相談しに行きました。

わたしもこの20代後半になるまでに学んだんですよ。
あの家が本当に”異常な場所”であったこと。
親が正しいわけではなく、少なからずあの環境下では洗脳されていたんだなということ。

だからこそ、思ったのです。
私達の声を聞いてくれる人が絶対にいる!
助けはあるし、正常な場所、安心できる場所は探せばあるのだから、
それを探すべきだということ。

ここの警察官の対応は、この流れの中では一番素晴らしかったですね。
警察にも良い人がいるんだなと思いました。

警察官の質問、「縁を切る覚悟はありますか」という言葉……。

ここに、即答できたというのも
あらためて、私達の覚悟に繋がりました。

(この相談により妹の新居での閲覧制限の手続きは半分済んだようです。
残りは実際の引越し後、転入時に市役所に行くのみでいけるはずです)

 

★私の新居警察署(B市)

もともと予約していたB市警察署に相談に行く。

このとき婦警さんでしたが
親子間のよくある喧嘩でまとめられそうになったところを
先に行った警察署で話した言葉を使い、強い覚悟で押し切りました。

毒親の苦しみというものは経験してない人には全くわからないものです。
家庭というのは本来もっと温かいもの、らしいので、理解されなくて当たり前のつもりで
行ったほうがいいかもしれません。

そこを強い言葉で押しきれるかどうかというのがここの焦点だったように思います。

親だから、という同情が少しでも残るのか、
こちらでやれることはすべてやったと言い切れるのか、というのは大事なところですね。

ここでは、閲覧制限の対応に併せて
親が捜索願を出した場合に受けないという対応もしてくれました。

 

役所より無事閲覧制限がかかったという紙が届く

約二週間後…でしょうか。

「閲覧制限のお知らせ」という紙がB市より届き、無事閲覧制限が開始されました。
妹は引越し後に同じように閲覧制限をかける予定。

閲覧制限をかけたあとの思い

なんか、開放されたという思いと、これで良かったのかという思いが
その直後は交錯しましたが、

でも、人生、毒親にかけている時間ももうないような気もするのです。
改めて、これで区切りとして、前を向きたいと思いました。

何度も似たようなことを話すことになるので(最低でも役場・警察の2回ですね)

本当に大変だと思いますが、これを乗り越えたらこれで最後です。

 

★妹の新居役所(C市)

こちらは妹の引越し後、妹が一人で行ったようですが
対応は必ずしも良くなかったようです……。

でも一応、制限をかけることには成功したみたいです。

話が通っているように思われても一応証拠品や内容などをまとめた紙は持っていったほうがいいかもしれませんね。

まとめ

他の方の体験談なども非常に参考になったので、参考になればと思い書いてみました。

親子って、やはり一般的には理解を得られないことも多いと思います。本気で自分の人生を切り開きたいのであれば、そこで揺らがないのが大事です。

 

私達はこれで無事閲覧制限をかけることに成功しました。
毒親サバイバーの方の参考になればと思います。

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